ありがとうな夜をあなたに

中学時代、一生懸命にやることが
恥ずかしく思えた事がありました。

そんな時、熱血体育教師が

「お前は、どうしてベストを尽くさない。
 もっと がむしゃらにやれよ!
 どうして自分をごまかして
 ベストを尽くそうとしないんだ。
 そんな自分こそ一番、かっこ悪いんだ」

と涙を流しながら叱ってくれました。

今夜は平成時代の大相撲。
高見盛(現:振分親方)の大一番を紹介。

独特の風貌と行動、
ユーモラスな表情で絶大な人気がありました。

思わず笑ってしまうこともありましたが、
尊敬の思いと愛着を抱いて笑っていました。

彼の子供時代のエピソードを聞いたり、
性格、特性から見ると
上手に生きられるタイプではないでしょう。

周囲に悪気はなかったとしても
いつも笑われてしまう一人だったと思います。

とことん不器用で、
しかし、とことん一生懸命。
笑われても常に一生懸命。

それが出来る高見盛
憧れの思いを持っていました。
かっこいいと思っていました。

苦手なことが多い自分のことを
高見盛に重ねて見ていたようにも思います。

横綱 朝青龍に勝った一番。

いつも以上に一途な姿がありました。

場内の興奮が尋常ではないのは
ただ朝青龍
勝ったからではないと思います。

応援していた一人ひとりに
彼を称える思いの深さが
あったからだと思います。

このシーンはいつ見ても胸に来ます。

「一生懸命にやる人を 
  応援しない人はいない。」

「一生懸命はきっと、かっこいい。」

「不器用でもいい 
 真っ直ぐに突き進めばいい」

彼はそんなことを教えてくれました。

今夜は

高見盛

大事なことを教えてくれてありがとう

な一夜をあなたに


高見盛 VS 朝青龍

 

ヤバい風景

大分県中津に向かう途中、

耶馬渓(やばけい)のエリアを通りました。
初めて見たのですが、
まさに山水画のような景色が広がっていました。

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独特の雰囲気に思わず、

「やばい」・・・。「やばけい」と、

つぶやいていました。

これが紅葉シーズンだったら
さらに圧巻なのでしょうね。

夕方、久留米市付近では、
真っ赤な太陽が沈むのが見えました。

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運転の疲れを癒してくれる

自然の美しさを味わった1日でした。

コンプレックス

コンプレックスがあるかと問われると、
ありますねぇ。それも「かなり」です。

たくさんある中の一つ。
どうしようもない事ですが、

小さな頃から自分の顔が
コンプレックスでした。

高校時代、ジャニーズが
好きだという女の子に振られました。

顔だけが原因ではなかったのですが、
この残念な顔が
大きな要素だと当時は思いました。

仕方ないことなのですが、
悲しさや悔しさを抑えることが出来ず、
私を生み、
育てた女性に文句を言いました。

「どうしてこんな顔に生んだとね。
 見事に振られたがね。」

この言葉に、
私を生み、
育てた女性はこう言いました。

「私は間違いなく、かわいい顔に生んだ。
 それなのに、あなたのその ひねくれた根性が、
 あなたをそんな顔にしてしまった。」

オォ~~~~!
母は強し!
そして母は真実を語る!

それからは
自分の顔は自分の責任と思いながら
青春時代を過ごしました。

少しずつコンプレックスが取れたように
(取らざるを得なかったように)
思います。

他にも
コンプレックスを挙げるとキリがありません。

総じて何をやっても不器用、
ダサい、人見知り、話がつまらない、
その他、色々と・・・。

学生時代、いつも歌っていたのは
偶然にも
COMPLEX(コンプレックス)の歌でした。
吉川晃司と元BOØWY布袋寅泰
結成されたユニット・バンドですね。

自分が持っていないものを持ち、
ストレートに表現している。
そんなカッコよさに憧れていたのだと思います。

当時は野球をやっていたので、
ヒットを打って塁に出たときは、
「シャー、シャー」と
吉川 晃司のポーズをしていたものです。

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監督から、「今度したら殺すぞ」
と言われ、やめました。

野球部の祝賀会で「恋をとめないで」を
チームメイトと踊りながら熱唱していると
監督から「バカをとめてくれ」と
言われ、それでも歌い続けました。

自分は自分だと悟りながら
生きた青春だったと思います。

ただ歳を取ると気付くこともありました。
短所が長所になることもあるのです。

それに気付いてからは
自分のダメさも許せたりもするものです。

自分のコンプレックスを、
コンプレックスを抱いてしまう自分のことを
少しですが、愛せるようになりました。

その点については、また別の機会に。

好きな写真集

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鬼海弘雄氏のPERSONAという本です。

浅草・浅草寺境内で、
たまたま通りかかった人を呼び止めて、
お寺の壁をバックに写真を撮ったものです。

166人の無名の人々の肖像に対して、

「遠くから歩いてきたという青年」

「啄木と一葉が好きだという文芸のひと」

「だたの主婦よというひと」

といった独特であり
簡潔でもある紹介がされています。

写されている一人ひとりを眺めていると、


それぞれの方が人生の中で
背負って来たものが感じられます。

何とも言えない人間としての
寂しさや優しさが伝わってきます。

そして、どんな人にでも
魅力があるということ、
その魅力を持ちながら
生きていけるんだと感じます。

元気をもらえる写真集としては
こちらもお勧めです。

ご存知の方も多いと思いますが
梅 佳代の写真集です。

日常の何とも言えない
ユーモア溢れる写真が連発し、
そこには子供時代の懐かしさや、
忘れている感性を思い出させてくれます。

梅 佳代の言葉の中に、

「小学3年生の男の子は最強だ。
 バカでまぬけでかっこいい。」

というものがあります。

分かりますね。
確かにその頃が恥ずかしさも知らずに
自分を最大限に
表現していたと思うのです。

「バカでまぬけでかっこいい。」
的を得ていると思います。

小学3年生の男の子をお持ちの方、
今、撮るべき時かも知れませんよ。

鬼海弘雄と梅 佳代。
写真の表現方法は違いますが、
人を元気にさせるプロは凄いですね。

フルスイング

10月末のこと。
秋季高校野球 
九州地区予選を見に行きました。

一番、面白いのは準々決勝。
この一戦に、
センバツ甲子園出場が掛かってくるからです。

私が応援していたチームは
序盤に3点を失い、
苦しい試合展開となりました。

5回ワンアウト1・2塁のチャンスで、
3番打者に打順が回って来ました。

まず1点!そう願いました。

相手は技巧派の投手。
低めのボールを当てに行ってしまいました。

無念にもピッチャーゴロのゲッツーで
スリーアウトに。

一瞬にしてチャンスは消えました。

その時、スタンドから
「最悪だぁ・・・。」の声が。

高校球児を前に、そんな言葉は
言って欲しくないと思いましたが、
応援に力が入っていた分、
残念で正直な気持ちが出たんでしょう。

試合はそのまま0対3で7回の攻撃に。
スタンドは
重苦しい雰囲気になっていました。

ツーアウト1・2塁。
ここで打席に立ったのは、
再び3番打者でした。

前の打席で「最悪だ」と言われた打撃。
相手投手は調子を落とすことなく
低めにボールを集めています。

自分だったら追い込まれるまでは
甘い球を待つだろう。
次は4番打者が控えているので、
とりあえず「つなぐ」打撃を心掛けるだろうと
思いながら見ていました。

初球でした。

3番打者は前の打席と同じような
低めのボールを
フルスイングですくい上げました。

打球はライトスタンド場外へ消えていきました。

一瞬にして同点となりました。

私は興奮して叫んでいました。

「スゴイ!凄いぞ!すごいフルスイングだ!」

あの状況で初球をフルスイング。
淡々とダイヤモンド(ベース上)を
回る彼を見ながら
底知れぬ感動を覚えていました。

その後、試合には
惜しくも敗れてしまいましたが、
あの3番打者から
「お前もフルスイングをしろよ」と
エールを送られたような気がしました。
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早めの行動が功を奏した

業務で大牟田に向かいました。

お世話になっている
Tさんと16時に待ち合わせ。


最近、いつも時間に余裕がなく

バタバタと行動してしまっているので、

予定より早めに向かうことにしました。

 
大牟田に入ると、

湾岸道路に、味のある橋が見えて来ました。

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思わず車を停めて写真を撮っていると

Tさんから電話が入りました。


「急で申し訳ないんですが、もし可能でしたら

 少し早めに大牟田に来れませんか?

 一緒に行って欲しい所が出来たんですよ。」

 
「実は、もう来ていますよ。

 どこに行けばいいですか?」

 
「橋を降りた所で待ち合わせませんか?」

 
「実は、今、橋を降りたところにいるんですよ。」

 

3分後にTさんと合流。

 

あるんですね。こんなことが・・・。

コンビニの愛

その日は朝から疲れていました。
眠気を覚ますために
コンビニでコーヒーを買うことにしました。

初めて入るお店でした。

「おはようございます!
 いらっしゃいませ!」

その明るくて優しい声は、
今まで聞いたことのない
不思議な感覚を覚えました。

その女性店員の方は
一人ひとりのお客に対し
丁寧に対応していました。

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(スミマセン 実物はとても可愛らしい女性です)

お客を送り出すときに掛ける言葉には
マニュアルではないものを感じました。
人としての愛があるのです。
優しい人なんでしょうね。

職場に向かう人たちが
元気になるような声を掛けているのです。

「すごいな。」
「かっこいいな。」と思いました。

数日前に、私は先輩から
「生き甲斐とは、自分が好きなことをする
 自己満足ではないよ。
 人の役に立てることなんだ。
 人を喜ばせる仕事をすることだよ。」
という話を聞いていました。

とても難しい事だと思っていました。

店員の方を見ていて
「この女性は、丁寧な姿勢と優しい言葉で
 人を温かい気持ちにさせている。
 コンビニの仕事を通じて
 本物の生き甲斐を実践している。」
と感銘を受けました。

これは伝えたい!
あなたは素晴らしいと!

しかし人見知りが激しい私です。
相手は娘のような若い子です。
言えません。
変なオジサンと
怖がらせてしまってはいけません。

結局、何も言えずに終わりました。

彼女は私に温かい言葉を掛けてくれました。
「ハイ」と言うのが精一杯でした。

後日、レジに並びながら今日こそは言おう!
と思いました。

その時、
「次にお待ちのお客様、こちらにどうぞ」と
隣のレジのおばさんが声を掛けて来ました。

「ハイ」と言うのが精一杯でした。

心の中では
「オイ!」とオバサンに突っ込んでいました。