本:生協の白石さん

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もう15年以上も前の本になるんですね。

東京農工大
大学生協で働いていた白石さん。

学生からの「ひとことカード」の質問は
普通であればスルーしたり、
「それは出来ません」と
一言で済ましてしまうような質問でした。

しかし白石さんは
ユーモアを交えたりしながら
真剣に答えていたことが話題となり、
書籍化されました。

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質問者を決して不快にさせることなく、
温かい回答に癒されたり、
独特の感性に意表をつかれたりします。

そしてウイットに富んだユーモアが
心を和ませてくれます。

<一部を引用させて頂きます。>

Q.なんで恋人と変人って
  漢字が似てるんですか?

A.生協として正解が導き出せるはずも
 ございませんが、
 付き合い始めの恋人同士が時を経る内に、
 緊張が解け、お互いの前でしか見せない
 自分の姿をさらけ出したとき、
 変人のように映ることも
 なきにしもあらずではないでしょうか。

 変人とは、場合によっては、
 恋人から一歩進んだ
 ステージなのかもしれません。(白石)


Q.じつはドラム教室通ってます。
  ナイショですよ。

A.ここに掲示したことにより、
 内緒の秘め事が解禁となってしまいました。
 申し訳ございません。

 秘め事という言葉の響き、
 何だかどきどきしますよね。

 そんな胸の鼓動と同様、
 これからもビートを刻んで下さい。(白石)


Q.飲み会で木村君が消えました。
  助けて下さい!!(深夜2時過ぎ)

A.当生協の力が及ぶ範囲ではございませんが、
 ご心配のご様子は伝わってきました。

 但し深夜2時過ぎという時間から察するに、
 木村さんは木村さんで
 より楽しんでいらっしゃる
 ケースもございますのでご注意下さい。
 (白石)


Q.毛がほしい!

A.このような雑念が消えてはじめて
 僧侶と呼ばれるようになるのですね。
 今後もご精進下さい。(白石)


Q.うえとあやをください!

A.おそらく上戸彩の立て看板の事かと
 思われます(AOKIのスーツ)。

 販売促進物に
 つき差し上げる事はできかねます。
 ご了承下さい。

 実は当店、既に1つ紛失しており、
 AOKIから新たに設置して頂いたのです。
 次無くなったら、
 小川直也に変えられてしまうかもしれません。
 それは避けたい事態です。(白石)


Q.いつか白石さんを越えます。

A.何については存じかねますが、
 越えて下さい。
 私は最近、肥えています。(白石)


Q.愛は売っていないのですか?

A.どうやら、愛は非売品のようです。
 もしどこかで販売していたとしたら、
 それは何かの罠かと思われます。
 くれぐれもご注意ください。(白石)


Q.(売店に)牛をおいて!

A.ご要望ありがとうございます。
 本日ちょうど職場会議が
 開かれたのですが、
 結果、牛は置けない、と決議されました。
 即決でした。申し訳ございません。(白石)


このような回答は出来なくても、
社会人を目の前にした
学生(子供たち)から
「この大人の人は、私たちの思いを
 上手く受け止めてくれる。」
と感じてもらえるような大人になりたいものですね。