好きな写真集
鬼海弘雄氏のPERSONAという本です。
浅草・浅草寺境内で、
たまたま通りかかった人を呼び止めて、
お寺の壁をバックに写真を撮ったものです。
166人の無名の人々の肖像に対して、
「遠くから歩いてきたという青年」
「啄木と一葉が好きだという文芸のひと」
「だたの主婦よというひと」
といった独特であり
簡潔でもある紹介がされています。
写されている一人ひとりを眺めていると、
それぞれの方が人生の中で
背負って来たものが感じられます。
何とも言えない人間としての
寂しさや優しさが伝わってきます。
そして、どんな人にでも
魅力があるということ、
その魅力を持ちながら
生きていけるんだと感じます。
元気をもらえる写真集としては
こちらもお勧めです。
ご存知の方も多いと思いますが
梅 佳代の写真集です。
日常の何とも言えない
ユーモア溢れる写真が連発し、
そこには子供時代の懐かしさや、
忘れている感性を思い出させてくれます。
梅 佳代の言葉の中に、
「小学3年生の男の子は最強だ。
バカでまぬけでかっこいい。」
というものがあります。
分かりますね。
確かにその頃が恥ずかしさも知らずに
自分を最大限に
表現していたと思うのです。
「バカでまぬけでかっこいい。」
的を得ていると思います。
小学3年生の男の子をお持ちの方、
今、撮るべき時かも知れませんよ。
鬼海弘雄と梅 佳代。
写真の表現方法は違いますが、
人を元気にさせるプロは凄いですね。