ありがとうな夜をあなたに

中学時代、一生懸命にやることが
恥ずかしく思えた事がありました。

そんな時、熱血体育教師が

「お前は、どうしてベストを尽くさない。
 もっと がむしゃらにやれよ!
 どうして自分をごまかして
 ベストを尽くそうとしないんだ。
 そんな自分こそ一番、かっこ悪いんだ」

と涙を流しながら叱ってくれました。

今夜は平成時代の大相撲。
高見盛(現:振分親方)の大一番を紹介。

独特の風貌と行動、
ユーモラスな表情で絶大な人気がありました。

思わず笑ってしまうこともありましたが、
尊敬の思いと愛着を抱いて笑っていました。

彼の子供時代のエピソードを聞いたり、
性格、特性から見ると
上手に生きられるタイプではないでしょう。

周囲に悪気はなかったとしても
いつも笑われてしまう一人だったと思います。

とことん不器用で、
しかし、とことん一生懸命。
笑われても常に一生懸命。

それが出来る高見盛
憧れの思いを持っていました。
かっこいいと思っていました。

苦手なことが多い自分のことを
高見盛に重ねて見ていたようにも思います。

横綱 朝青龍に勝った一番。

いつも以上に一途な姿がありました。

場内の興奮が尋常ではないのは
ただ朝青龍
勝ったからではないと思います。

応援していた一人ひとりに
彼を称える思いの深さが
あったからだと思います。

このシーンはいつ見ても胸に来ます。

「一生懸命にやる人を 
  応援しない人はいない。」

「一生懸命はきっと、かっこいい。」

「不器用でもいい 
 真っ直ぐに突き進めばいい」

彼はそんなことを教えてくれました。

今夜は

高見盛

大事なことを教えてくれてありがとう

な一夜をあなたに


高見盛 VS 朝青龍