素敵な○○○○をお持ちで

散髪に行きました。

新人かな?と思われる若い男性が

カットしてくれました。
 

「どんな髪型にしますか?」と問われた際、

彼が、かなり緊張しているようだったので、

リラックスさせなくてはと思いました。

丸坊主じゃなくって、

 ソフトモヒカンにして下さい。

 ソフトモモヒキじゃないですよ。」

そう言ったら周囲の空気が固まりました。

 

モモヒキ・・・。

 

若い世代には分からなかったようです。

というか基本、寒かったですね。

更に緊張させてしまったようです。


すまんかったの〜。


それにしても

ソフトモモヒキって何だよ。

 

後は彼に任せてカットしてもらいました。

丁寧に、丁寧に切ってくれます。

 

ふと彼が私の耳元で、何かを「ささやき」ました。

「お客さん、素敵な・・・お持ちですね」

 

えっ?何???

よく聞こえませんでした。

 

気になります。

何だよ?俺が素敵な何を持ってるんだよ?

素敵な喉(のど)ぼとけ?

素敵なヒザ小僧?

 

どうしても気になるので彼に聞きました。

「俺、素敵な何か持ってます?」

 

彼は私の耳元に近づいて、小さい声で言いました。

「素敵な、もみあげを お持ちですね。」

 

もみあげって何だよ・・・。

 

それにどうして、そんなに小さい声で

ささやくんだよ。

君が発する小さな吐息で、

俺の耳が感じてしまうじゃないか。

 

彼はその後も、言葉を発する時は、

私の耳元に近づいて小さい声でささやきました。

 

その度に私の身体は固まっていました。

 

ソフトモヒカンに仕上げてくれたと同時に

彼が絶賛してくれた「もみあげ」は、

バッサリと切られていました。

これから再びゴルゴ13を目指して、
せっせと

「もみあげ」を伸ばしていきたいと思います。