伴忠太(ばん ちゅうた)

大分県の山間部に向かいました。
狭い道が続き、ようやく山頂に到着。

ホッとした時に「バン!」と音がしました。

マンガ巨人の星
星飛雄馬のキャッチャー
伴忠太(ばん ちゅうた)の顔が
浮かびました。

「バンち ゆうた」
九州弁で「ばん ちゅうた」
(バンと 音がした)


恐る恐る車から降りると、
前輪がパンクしていました。

山の奥、頂上に一人です。
「遭難です」の心境でした。
「そうなんです。川崎さん。
 A地点からB地点にですね。」

すみません。
これはザ・ぼんちですね。
昭和的になってしまいます。

まずは会社に連絡と思ったのですが
携帯を見ると、まさかの圏外です。

不幸中の幸いで時間はまだ16時。
周囲は明るく、晴天です。
スペアタイヤに交換することにしました。
何とか交換完了。

f:id:yamamotoreiwa:20191219230745j:plain

携帯が繋がる所まで車を移動して、
上司に連絡しました。

上司の声を聞いた時は、
それまでの「不安」が何とも言えない
「安堵感」に包まれました。

とても優しい声に聞こえました。
恋をしそうになりました。

帰路に着きながら
もしあの時、大雨が降っていたら、
夜だったら、
スペアタイヤが積まれていなかったら、
次の約束が入っていたら・・・。
と考えてはゾッとしました。

帰宅して、くつろいでいると
幼なじみから電話が掛かって来ました。

パンクからの展開を話すと
「超不器用なお前が本当に
 スペアタイヤに交換できたのか?
 それが信じられん」
と驚いていました。

冷静に考えてみると確かにそうです。
よく出来たものだと思います。

今回の件を思うと改めて
普段、安全に車が走ってくれること、
緊急時の携帯電話の有り難さ(必要性)を
改めて考えさせられました。

早めにタイヤを交換することになっていますが、
スペアタイヤが付けられている車を見ると
申し訳なささと、
恥ずかしい気持ちが湧いています。

年の瀬に入り、皆さんも
お忙しい時間を過ごされていると思います。
くれぐれも車の運転には気をつけて下さい。

私も気を引き締めて
ハンドルを握りたいと思います。